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ランスに本拠を構えるシャンパーニュ・テタンジェは、1734年創立のフルノー社をその起源としています。
第一次大戦時、フルノー社所有のシャトー・ド・ラ・マルケトリー(寄せ木細工の城)に駐留していたピエール・シャルル・テタンジェは、この城をたいへん気に入り、戦後になってまず城を続いてフルノー社そのものを買い取りました。
1930年からテタンジェを売り出すようになって以来、 一貫して家族経営を貫いている、希少なシャンパーニュのグラン・マルク・メゾン。
現在は、ピエール・テタンジェ氏から数えて4代目に当たるピエール=エマニュエル・テタンジェ氏が社長となり、長きにわたり培われてきたテタンジェ・ファミリーの精神を継承しています。
地下18メートル、白亜質石灰石が切り出された後にできた地下洞は、一時はキリスト教徒が迫害を逃れるための隠れ家ともなり、約900年の後にサン・ニケーズ修道院の地下礼拝堂となりました。 13世紀に新しい聖堂に建て替えられた際、地下に残された回廊は、ベネディクト派の修道士達がシャンパーニュの貯蔵庫として使用するようになります。 修道院はフランス革命で破壊され、現在残っているのは地下階だけで、そのアーチ天井をもつ納骨堂はシャンパーニュ地方で最も美しいゴシック様式の建造物です。 この遺跡は150年間放置されていましたが、1920年代にシャンパーニュ・ハウスの到来によってよみがえり、戦後、テタンジェがこの地を購入して拠点としました。 現在、何百万本ものシャンパーニュが、熟成の頂点に達する時を待ちながら眠っています。
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