ドルチェ＆ガッバーナ 香水 ドルチェ＆ガッバーナ ライトブルー サン EDT・SP 100ml LIGHT BLUE SUN DOLCE＆GABBANA

久保田 2
コスプレの為に買いました。もう少しピンク色だと良かったです。つけてもピンク感があまりなかったのでコスプレではつけれないかなと思いました。

上野朗 5
このネックレスを使い始めてから肩こりが、大分樂になった気がします。頸椎ヘルニアを抱えているので、肩こりが凄すぎて大変だったけど大分樂になりました。

yos 5
ほどよくきつく二の腕ひきしめ効果あり、バスアップ、姿勢もよくなって、安い！とてもよい商品だと思います　気に入ったのでもう1枚購入しました

LET IT A 5
　16歳ころまでの山口百恵のステージは、目線はまっすぐ、特に振り付けもなく身体で軽くリズムをとる程度で、生真面目に歌唱していた。『ひと夏の経験』では、「誰でも一度だけ経験するのよ」のところで、初めて印象的な手の振り付けが入ったが、その後の歌では、しばらく振り付けは見られない。「青い性」路線が当たりヒット曲は生まれたものの、ここからどう育てていくか、プロデュースサイドの迷いのようなものを感じる。本人は、アイドル然とした媚を売ることが苦手だったのか、あまたの同年代の歌手と違い、感情をあまり表にあらわさず、歌詞をなぞるように誠実に歌っていた。　後に明らかになるが、この停滞から飛び出したきっかけは、実は彼女自身の行動だった。『横須賀ストーリー』の発売は、1976年6月、山口百恵17歳の夏ソングである。今でこそ、セルフプロデュースは当たり前だが、当時はようやく吉田拓郎や荒井由実をはじめとするシンガーソングライターの黎明期で、ニューミュージックという言葉も人口に膾炙していない。そのような時代背景で、17歳のアイドルが自ら作曲家を指名したのだ。しかも彼女の指名は、今でこそ誰もが知っているが当時はほとんど知られていない宇崎竜童?阿木燿子という天才ソングライティングチームだった。　「ようやく自分の歌に巡り合えた」という『横須賀ストーリー』から水を得た魚のように歌への向き合い方が変わり、『イミテイション?ゴールド』で様子が一変する。さながら、さなぎが美しい蝶にメタモルフォーゼしたかのように、内に秘めていたものが一斉に解き放たれた。　『イミテイション?ゴールド』でこれまでとはまるで別人のように大人の女性のオーラと魅力、そして時代の息吹さえ発散し始める。ぴたりと息の合った四人のコーラスグループ「サクセス」を従え、ステージで歌い、踊り、輝く。印象的な手の振り付けは、この曲で復活すると同時に、その後の彼女のステージの大きな魅力として進化していく。ひとつの舞台劇を見せるかのようなこの楽曲の演出は、演奏が始まり、歌い手が登場し、歌を披露して終わる。という歌謡曲の典型的なフォーマットを革命的に変えた。四人のダンサーの黒いシルエットが重なって静止した状態で、不安を呼び起こすおどろおどろしい印象のイントロから始まる。そしてシルエットは左右に開き、中央から山口百恵が姿を現す。　「シャワーの後の、髪のしずくを、乾いたタオルでふきとりながら……」男と寝たある日のけだるいベッドルームの様子を、これほど具体的に綴った歌詞はない。　「ア?ア?ア?イミテイションゴオオル（ド）！」　誰かが、山口百恵は阿修羅像のようだ、と譬えた。そう、この『イミテイション?ゴールド』は四人のダンサーが繰り出す八本の手が、まるで国宝　阿修羅像を体現しているかのように映る。この曲をきっかけに、山口百恵はまるで歌の世界から顕れた化身のように歌の世界を演じる歌唱を始めた。この変化はレコードを聴くだけではわからない。ステージでの歌唱パフォーマンスを見て初めて、その凄まじさが伝わってくる。振付師は西条満という。彼女のステージを創ったもうひとりの天才として記憶にとどめておきたい。『プレイバックpart2』の歌詞を書いた阿木燿子は、「セリフのように歌う部分で最初は18歳の、二番目は30歳になったつもりで」と言いかけたが、伝えるまでもなくすでに百恵がそのように歌っていたことに驚いたと語っている。　「バカにしないでよ、そっちのせいよ」　ふり向きざまの視線、表情、動作、最初は悪態をつく勢いが勝り、二度目は突き放したような、それでいて憐れみを帯びたような想いを醸し出している。同じセリフだが投げかけた相手が違う、一人目はクルマの接触トラブルの相手、二人目は昨夜を共にした男だ。そして「坊や」である。「ポルシェ」を「クルマ」と言い換えさせた、いわくつき公共放送78年の大晦日の夜。(この日初めて「ポルシェ」は認められた)紅組のトリという大舞台で、その言葉が、あの視線で、あの表情で全国の視聴者に投げかけられた。こんなことはそれ以前もなかったし今後もないだろう。空前絶後の「坊や」だ。　赤いシリーズDVDマガジンには、当時の大ヒットドラマ「赤いシリーズ」の連作に共演した俳優たちが山口百恵について語っているが、口をそろえて彼女の女優としてのオーラ、存在感の大きさに触れている。そう、バカにしてはいけない。奇跡はもう一つ、当代きっての一流の「女優」が歌っていたのだから。　そして『絶体絶命』である。別れて欲しいの彼と！そんなことはできないわ！愛しているのよ彼を！それは私も同じこと！　冒頭からの女性の叫び四連発がなんとも衝撃的な傑作だが、最初は正面、二番目で右を、三番目で左を向き、四番目で百恵はもう一度右を向く。　明らかに言い争う二人の女を演じ分けている。　ストレートに曲を聴けば、解釈はそのようになるが、実は少し違う。天才、阿木燿子の仕掛けたワナにはまっている。歌詞をよく読めば、この絶体絶命の状況が鮮明にわかるのだが、このとてつもない爆弾のようなエネルギーをもったハードロックの勢いに圧倒され、鋭利にとがった三角関係の構図だけが網膜に焼き付く。ここでも阿木燿子の具体的で見事な道具立てが光る。「薬指には銀色に輝く指輪が私を弾いてる」つまり相手は婚約者（または正妻）だ。主人公の女は、その事実を突きつけられたのだ。「弾く」という表現が実に秀逸だ。弾丸に撃ち抜かれたような衝撃を受けたということだろう。WEBで公開されている歌詞を見るだけではわからないが、本来の歌詞では、冒頭の四つのセリフの一番目と三番目に、カギカッコがついている。つまりこちらは相手の女が実際に叫んだ言葉。そして二番目と四番目は、主人公の心の叫びだ。呼び出され、叫ばれ、衝撃の事実を突きつけられた。圧倒的に不利な『絶体絶命』の状況だ。　男一人、女二人の三角関係の修羅場をテーマに歌うこの「絶体絶命」は、「プレイバックpart2」同様、宇崎×阿木チームのハードなサウンドとともに、当時のミュージックシーンに、というか世の中全体に、はかり知れぬ衝撃をもたらした。平成という時代をひとつ経た令和の現在においても全く色あせることのない名曲だ。　そして山口百恵はまさに威風堂々、男をきっぱりと見限り、自ら身を引く女の立場を、さながら夜叉のごとく演じ、歌った。　さて、演奏が一瞬すべてストップするという無音部分が非常に斬新な『プレイバックpart2』だったが、天才チームは、さらに上を行く仕掛けの楽曲を制作することになる。　『美?サイレント』だ。　「サイレント（沈黙）」をテーマに、歌詞の一部が××××となっていて、言葉がない。この歌詞を見せられた時、山口百恵はどう感じただろうか、実際の歌唱では、彼女はこの伏字部分でマイクを離し、口パクで何かを言っているというパフォーマンスを行った。これが大きな話題となり、何を言っているのかどうしても知りたいファンの声に答えるため、「ザ?ベストテン」という番組では字幕スーパーで伏字部分の歌詞を見せるという演出が行われた。しかし、この楽曲の魅力は実はそこではなく、「ひと夏」以来、封印されてきた「女」が解放された点、(これについては別の機会に)そして山口百恵の「美」を最大限に引き出すべく、立ち姿の美しさがこの上なく映える衣装と、楽曲の世界観と共にトータル性をもって完成された振り付けにあったと私は考えている。　冒頭、真っ白なタイトスーツに身を包み、正面を向いた状態から、ゆっくりと、向かって左に向きながら右手でマイクをささえ上げ、左手でそっと耳を隠す。このときの山口百恵は、本当に息をのむほどに美しい。季節が変わるたびごと　花を抱いて娘たちは着飾って　街に出るわ　まるで美しさを閉じ込めた人形のように無表情のまま、左手だけが、何かを訴えるようにすっと動く。あなたの○○○○が欲しいのです燃えてる××××が見たいから　言葉のない意味深な歌詞の部分、彼女の目は虚空を見つめ、声にならない言葉を発しながら、身をよじらせるようにして踊る。　「美と静寂」、「静と動」、「声にならない言葉」まるで禅のテーマでも体現するかのような無表情の彼女の立ち居振る舞いには、ただただ唖然とするばかりである。　タイトルのごとく、この楽曲は山口百恵の美の頂点を極めたといっていい。　そして曲の最後、彼女は再び横を向き、左手でそっと耳を隠す。　再び、「静寂」に戻るのである。　さて、残念ながらこのアルバムにはない、実はシングルにもない、私自身、山口百恵というアーティストの最高傑作のひとつと考えている楽曲について書かせていただきたい。　天才チームの大ヒット曲『絶体絶命』と『美?サイレント』の間に山口百恵最大のヒット曲『いい日旅立ち』が生まれるが、この作詞作曲をてがけた谷村新司が「ドラマチック」というアルバム用に提供したものだ。ところがなんとも奇妙なことに、『絶体絶命』同様、この楽曲も男一人女二人の「三角関係」をテーマにしている。こちらも身を引く女の立場で歌われるが、『絶体絶命』と全く違う風情を醸し出す。この歌で山口百恵は、自ら身を引くことを人知れず決意する女の哀切を切々と歌い演じるのだ。　そう、それはまるで菩薩のごとく。　ほぼ同時期に制作されたこの二つの楽曲のテーマの奇妙な一致に思い至った時、わたしは愕然とした。偶然のはずがないではないか。直前の『プレイバック』は、巻き戻されるセリフをモチーフに競作され、候補になった二曲が便宜上、part1、part2とされ後者がシングル盤になった。だからpart2なのだ。　以下は誠に勝手な妄想だが、当たらずとも遠からずではないかと想像している。　次のシングル曲も「三角関係」をテーマに競作されたのではないか。なんらかの事情でその事実が伏せられたのではないか。そう想像したとき、名曲『ラスト?ソング』の辿った運命に想いをはせずにはいられなかった。「三角関係」というテーマに、天才チームは、『プレイバック part2』をさらに進化させたハードな楽曲、『絶体絶命』を送り出した。　当時の週刊現代の記事によれば「お芝居では、泣いてことばが途切れがちになるってことありますね。あたし、そういう歌にめぐり合ったことがなかったんで、谷村さんに頼んで、書いていただいたの」と、山口百恵自身が語っている。「LPなんですけども…。もし自分の心に響かなかったら、どうしようと思ってたけど、詞が今のあたしの状態に近かったんです」　記事の中で、山口百恵は、楽曲の制作にあたり、谷村新司には自ら具体的なイメージを伝えている。天才チームに対してはこのようなことはなかったのにである。これは谷村の人懐っこい性格からか、宇崎より3歳年下ということで、山口百恵は多少親しみやすかったのか、アリスの大ファンだったという山口百恵が積極的にアプローチしたものか、それともヒット曲を連発する天才チームには、百恵でさえ近寄りがたい（この天才チームに割って入ることなどできない）何かを感じていたのか、どのような事情か定かではないが、間違いなくいえることは、作詞山口百恵（当時は「横須賀恵」名義）、作曲谷村新司の組み合わせによる楽曲は、高田みずえに提供されたものを含め、二曲残されている（残りの1曲はもちろん「一恵」）が、宇崎竜童との組み合わせでは1曲もないという事実である。　1978年の夏。初めてのオリジナル映画作品「ふりむけば愛」が公開された。（この作品も奇しくも主人公が「三角関係」になるストーリーだ。ただしこちらは男二人女一人である）それまで続いていた百恵友和ゴールデンコンビによる文芸作品路線はこの作品で途切れる。路線変更には、三浦友和の意向が強く働いていたと言われている。友和自身、すでに山口百恵が好きだったかもしれないが、俳優業をライフワークとして考えるならば、ずっとゴールデンコンビの文芸路線という訳には行かない。イメージが定着し、演技の幅も広がらない。いっぽうで、松田優作や萩原健一といった同時代の先達の役者たちは、新たな道を拓き、どんどん先に進んでいく。焦りを感じないはずがない。賢い百恵が、こうした三浦友和の焦燥に全く気付かないはずもない。周囲の共演者のコメントを見ると、すでに山口百恵は、三浦友和という七歳年上の男性に恋心を抱いていた。私はこの人に恋をしている。彼と共演できることはとてもうれしい。けれども彼がずっと私との共演作品に縛られていたら、俳優としての彼の将来はどうなるのだろうか。そんな思いがよぎったとしても不思議はない。　このような背景の中、次回シングルは「三角関係」がテーマとなり、天才チームの『絶体絶命』と、同じテーマに加えて百恵自身のイメージを汲んだ谷村新司の『ラスト?ソング』が候補としてあがってきた。　これが真相ではないだろうか。　恐らくCBSソニーもホリプロも、デモの段階では、どちらかといえば『ラスト?ソング』に傾いていた可能性があると思う。前曲がツッパリ路線の「プレイバックpart2」でミュージックシーンに強烈なインパクトをもたらしたが、同じ路線の楽曲ではイメージが定着してしまうからだ。　では、なぜ『絶体絶命』だったのか。もちろんこの楽曲がそれほど強烈なパワーを持っていたということだと思われるが、もうひとつ可能性があるような気がする。『ラスト?ソング』のレコーディングにヒントがある。百恵自身の意向がそうであったように、谷村新司も歌唱の際の落涙に強くこだわった。しかしシングル曲として発売するとなると、当然だが、しばらくの間、少なくとも次のシングル曲の発売までは、レコードプロモーションのために様々な音楽番組で歌うことになる。涙の演出は、強烈なインパクトはあっても、何度も繰り返すことはできない。「あざとい」からだ。そこでシングル曲は「絶体絶命」に決するいっぽうでたった一度だけ、百恵と谷村新司の想いを実現すべく、『ラスト?ソング』のステージが組まれたのではないか。それが音楽番組「ミュージックフェア」78年10月3日放送での伝説のステージではないだろうか。　同番組での『ラスト?ソング』の涙の歌唱で、山口百恵は、当時の自分の境遇をそのまま重ねていたのではないだろうか。恋をすることさえも　許されないで歌い続けてきた私せめてこの歌は貴方に恋をすることさえも　許されないで歌い続けていく私せめてこの歌を貴方に　二番の歌詞のリピート部分では、「歌い続けていく私」と、恋する気持ちを胸のうちに封じ込めて、未来に向けて歌手として生きる決意を歌っている。現実は、この２年ほど後に、結婚し引退して自らの幸せをつかむことになるのだが、この時点ではまだどのような未来が待ち受けているか、本人も知らないのである。　それにしても私は、いまだかつてこれほど強烈に胸に迫り、心を揺さぶられ、感動するステージを見たことがない。恐らくこれからもないだろう。　もし未見の方がいらしたら、それは幸せなことである。　そしてこの後、意図されたものかどうかは不明だが、彼女の引退に向けて制作される楽曲の方向が二つあるように思われるのだ。一つは、あくまで山口百恵というアーティストの可能性の頂点を目指して制作される、もちろん阿木燿子×宇崎竜童の天才ソングライティングチームによる楽曲だ。　こちらが引退までの彼女のディスコグラフィーを飾るいわば表側だ。　『しなやかに歌って』、『謝肉祭』、『ロックンロールウィドウ』、そして『さよなら向こう側』。こうして並べてみて、このバラエティ豊かな、しかも後世に残る名曲群を立て続けに産み出していく不世出の天才チームの凄まじさには本当に驚くほかはない。　もう一つは、彼女自身の個人的な人生、生き方に寄り添い、彼女の内面、彼女のこころの叫び、引退してひとりの市井の女性として生きる意志を示すために制作された、いわば彼女の内面を照らす楽曲だ。そう、こちらは、山口百恵×谷村新司というチームで制作されることになる。『This is my trial』、『一恵』はまさにそのための楽曲である。　　同じテーマで全く別の楽曲として、レコードアルバム「ドラマチック」の対照的な位置、A面4曲目とB面4曲目に置かれた二つの曲『絶体絶命』と『ラスト?ソング』は、二年も前から彼女の引退に向けた二つの方向性を暗示していたような気がしてならない。　　『さよならの向こう側』については多くを語るまい。宇崎竜童は、「最後の最後に直球を投げた」と語っている。本当の最後にこうした名曲が当たり前のように出てくるお二人には、ただ黙って拍手喝采するしかない。　　あり得ないことだろうけれど、もしも、引退から40年を経た今、『プレイバック~山口百恵伝説』という映画が製作されるならば、この曲を最後の最後、キャスト、スタッフスクロールの背景でぜひ流していただきたい。スクリーンは涙で見えないだろうけれど。。