red 4 本来、現在語られている史実というのも、残された資料を頼りにそこから推察し手繰り寄せて纏められているわけだが、ただそれも実際にはどこまでの信憑性があるのかと問われれば、んーと小首を傾げてしまう始末、現実、昨今では、過去に教科書で習い信じられていた事柄か次々と塗り替えられ続けている事もまた事実てあり、こうなると歴史というものの本来の姿のあり方そのものがファンタジーであると錯覚しても仕方ないように思えちまう。ただ歴史の事象の結果だけは、現実(史実)としてあるわけで、そうなる過程を仮想するのは伝奇としてとても楽しいものです。特に、あり得ない事だと否定的な観点をとりあえずこっちに置いといて、いやいやとそうでもないんじゃない?何となくそうであれば面白いじゃないの、と柔軟な発想のうちに見れば歴史も楽しくなるような、歴史って空想の宝庫だなぁとそんな風に感じた作品でした。とても楽しかったです。あくまで主観なので悪しからず。