■特徴(2021/10月時点)
バリダシンは、紋枯病防除剤で、兵庫県明石市の土壌から分離した放線菌によって生産される抗生物質バリダマイシンを主成分としています。
稲紋枯病をはじめとする、多くのリゾクトニア菌や、白絹病菌などの糸状菌(カビ)に対して優れた防除作用を発揮します。また、野菜・果樹の細菌性病害や稲「もみ枯細菌病」にも登録を取得しました。
バリダマイシンは稲紋枯病菌や類緑の菌、並びに細菌に特有の酵素(トレハラーゼ)の活性を阻害し、菌体内に貯えられた糖トレハロースをエネルギー源としてのグルコースへの変換を抑制することによって、効果を発揮するというユニークな作用機構を示します。
バリダマイシンを処理した植物体内では、抵抗性誘導に係る遺伝子の発現が観察されます。一方、バリダマイシンは、トレハロースを利用しない細菌性病害にも防除効果を示すことから、植物に対し、全身獲得抵抗性を誘導することが示唆されております。
「定番を超える定番」を生み出すこと、
それが2022年秋冬のテーマです。
未来に向けて帽子づくりを見つめ直します。