角度を測ったり、線を引いたりが簡単にできる定規です。
従来のスケール、分度器と比較して
◆分度器は半円状で扱いにくかったけれで、スティック状 の分度器になったので、持ちやすく、角度が測りやすくなりました。
◆0点が凹んでいるので、基点の0位置がすぐ見つかります。
◆0点が凹んでいるので、目的の長さ位置から筆記具を戻せば0位置で止まります。
◆0点が凹んでいるので、コンパスの先が滑りません。
◆分度器部に彩色して、スケール部と区別しました。
◆地味なスケールがカラフルになりました。
◆分度器の基点とスケールの0が共通しているので、底辺と第一角は一度に読めたり、描けたり出来ます。
◆日本製・アクリル樹脂
発明者:岡野 戸仁子 次の数学の単元は図形だった。証明だなんて、嫌いな生徒は始まる前から頭が痛い。三角形の内角の和が180度であることは頭ではわかっているだけ。本当にそうなのかを確かめさせたい。ならば三角定規の角、角、角にすべて角度表示をすれば、一目瞭然!ではないか。それで、全ての角に角度表示をした。 これは学研から教師用のデカい三角定規として商品化された。しかし動きのないお決まりの三角定規では面白くない。動かしながらどういう形にしても常に内角の和が180度になる、動く三角定規を作ろうと思った。 三本のスケールを組み合わせると内側に三角の空間が生じるが、角度を変えようとすると支点が定まらず0位置が保持できない。苦心した。 底辺側だけ二枚合わせにして、左辺分が0位置を守りながら回転し、右辺分がスライドと回転をし、設問に合わせ或いは好みの三角を作り、対頂角を読み取り合計する。 「できたよ」と、生徒の前で披露したが、右辺分が落ちていしまい「不良品だあ」と笑われた。 この三角形形成表示具は学研で教師指導用として途中までは進んだが「重く、複雑」と断られてしまった。コンクールでは良い賞をいただけたし特許も認可されたが、いつの間にかゴミ山のどこかに入り込んだ。 以前から気になっていたことがあって、スケールは生徒の鉛筆ケースに入っているが、大きな分度器は忘れがち。忘れると勉強しにくいし、貸してあげた生徒の方が勉強に支障をきたした。 過去の受賞作品を記念行事で展示することになり、三角形形成表示具が指定され、ゴミの中から探しだした。この時、やっと気が付いた。 「あれ?分度器とスケールが0を一緒にして表示できている・・・これ、長さを18cmぐらいにすれば鉛筆ケースに入る!」。 意匠出願。しかし0を共通にした先願はないがNG。 0位置を凹ませてスティック型の分度器として意匠出願。 |